下関車輌管理室115系 (クハ115−604) 【最終更新日】
2012年09月02日

  岡山地区の普通列車短編成化に必要な先頭車を確保するために、1983(昭和58)年にクハ111−380から115系に改造編入された車輌。通風機がオリジナル115系には見られないグローブ型である点に種車の面影が残る。
 1988(昭和63)年に岡山区から福知山所に転出し、1989(平成元)年にはWAU102冷改を施工、侵雪対策【*】としてグロベン下辺部に覆いを設置している。また、最近まで関西圏で使用されていたため、関西圏の103系・113系に施工された運転台前面車体整備工事も施工されている。
 2004(平成16)年に下関車輌管理室に転出し福知山色のまま使用されていたが、2007(平成19)年3月に瀬戸内色化され、原型で残っていた前照灯も廃車発生品を転用してシールドビーム化されている。2009(平成21)年に編成を組む他の車輌が体質改善工事を施工されたのに合わせて、車体色が体質改善車色に変更され、グロベンの侵雪防止カバーが撤去された。
  *降雪時の走行中にグロベンの傘の下に入り込んだ雪が車内の温度で解け、水滴が通風孔から車内に落ちることを防ぐもの。
 2012(平成24)年になって、経年の浅いクハ111を115系に改造編入したクハ115ー2500番代に置き換えられて廃車になってしまった。



▲2009(平成21)年に体質改善車色に変更され、WAU102冷改車では初の体質改善車色になった。

(撮影日:2009年09月23日)



▲2007(平成19)年に瀬戸内色に塗り替えられ、同時に前照灯もシールドビーム化された。

(撮影日:2008年08月17日)



▲福知山色のまま山陽路で使用されていたクハ115−604。

(撮影日:2005年10月23日)

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