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1979(昭和54)年、可部線に残っていた旧型国電を置き換えるために広島運転所にも105系が投入された。国鉄末期の財政逼迫の折、車輛新製を抑えるために、103系1000番代からの改造車、クハ103−0番代からの改造車、サハ103−0番代の先頭車改造車(ここまで4ドア車)と福塩線および宇部・小野田線の運用見直しにより捻出した3ドア車による寄せ集め所帯となり、以降、車輛の入れ替えはあったものの、3ドア車と4ドア車の混使用は2016(平成28)年まで続いた。
このうち、クハ103−0番代からの改造編入車(クハ105−101〜104)は、2005(平成17)〜2007(平成19)にかけて新和歌山車輛センターから転入したクハ105−0番代に置き換えられて全車廃車になっている。また、2016(平成28)年3月のダイヤ改正で227系が大量投入されたため、4ドア車は全車置換となっている。
運用範囲は可部線を中心に1987(昭和62)年6月から呉線でも運用を開始。2016(平成28)年3月のダイヤ改正以降も残留した3ドア車は同ダイヤ改正以降は呉線東部の運用が中心となり、可部線にはあき亀山駅での夜間停泊のために早朝と深夜に入線するだけとなっていた。
2019(平成31)年3月のダイヤ改正で227系に置換えられた。
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